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nishiki

kotoba wo jitsuyousei no omomi kara hitotoki kaihou shitai

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無題

いまの私

横顔を見てみる

後姿をみる

空から見てみる

未来からみてみる
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何故

なぜ、あのとき
というその問いよりも

なぜ、とたずねずにいられないあなたに
ただ、圧倒されるわたし

なぜ、をたたみかけるほど
語調を強めてくるあなた

なぜ、って言うのは前線なんだ
身体を張って出ることば
搾り出した理由(わけ)を言っても
あなたは武器を捨てないだろう

何故、の矛を構えたまま
理由の盾を突き通すのか

あなたは理解したい訳じゃない
相手の目に映る
自分の今を確認するだけ





言の葉はしおれた

言の葉は しおれた・・

言(ことば)の樹から離れて 落ちた
落ちた言の葉 枯れて踏まれる
カシャ カシャ ああいい音だね
枯葉はいいね
子供が踏みしめ ぶわっと撒き上げる
刹那の楽しみ

子供は知らない
それが何の葉であったのか
青々していた葉のころは まだこの世にいなかった
そして枯葉としてしか知らない言葉
おじいちゃんだけが使う言葉・・・

どれだけそれを繰り返したろう
人の命の長さをこえて 
言葉はどれだけ芽吹いては朽ち・・

真実の露を宿す間は生きられる
しかし露をはじく今となっては・・・

ほろほろほろ・・
また一つ
ほろほろほろ・・
またひとつ
純露に堪えず葉が朽ちる 朽ちる



光にたへず滅んでいったものたちが・・・

光にたへず滅んでいったものたちが、どうして美しいことがあらう

立原道造の言の葉にねじ入れた思いが
今それを握り締める私の手からぽたぽたと
ほら、ごらん、僕の言った通りだらう?と
ぽたぽたと零れてくる

私は愛したいのだろうか
憎みたいのだろうか
呪いたいのだろうか

祈りたいのか
自分を亡き者にしても残る何かは想像できるゆえ
かろうじて自分に手をかけず踏みとどまるだけ

きっとほろびる
ほころびる 
受け継ぎ受け継ぎ
ひとめ また ひとめと大切に織りこんできた錦
かつてはその陽光に照り映える錦をどれほど誇らしく
まぶしく仰ぎみたことか?
また、夜の灯にきらめく一糸一糸を目で追いながら
ゆるやかに解かれてゆく帯の眩惑にひとときをゆだねたか

夢ではなかった

夢なんてものではなかった
 それらはたしかにあった
 しかしもう、綻びはとまらない
 あれよあれよという間にも
 金糸銀糸の山になり
 風に飛ばされ海を渡る

鴎よ
 おまえがくわえた金の糸がどんなに細くても
わかるひとにはわかるのだよ
かつてそれが日出づる国で織り上げられた
陽炎のように立ち昇る黄金の錦であったと

そしてまたあの錦

いつか再び
 織りはじめることもあるのだろうか
 そう思いながら糸を巻き取ってゆく人もいるのだろうか

かつて 東(ひんがし)の

かつて ひんがしの
 
 
むらさきの空にかざしたその腕(かいな)の
黄金の糸ひく指の
昇らんとする日のあたらしさよ

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